評論活動 2013 8 25
書名 尖閣防衛戦争論
著者 中川 八洋 PHP
この本の前半は、
「尖閣諸島の問題」を論じていて、
よくある話だと思いましたが、
驚いたのは、この本の後半の部分です。
この本の題名と全く違う話になっているのです。
第二部として、
「『赤い工作員』孫崎亨の解剖」となっていて、
孫崎氏の過去の著作や言論を詳細に検証していくのです。
著者の主張によれば、
A国の問題点だけ指摘し、
B国やC国の問題点をあまり指摘しないというのは、
おそらくB国やC国の協力者ではないかと疑われるかもしれません。
特に、B国やC国の問題点について、
新聞がよく書いているのに、
国際情勢の専門家と言われる評論家が、
その点をあまり指摘しないのは、不自然かもしれません。
国際情勢の評論は難しいと思います。
B国やC国には問題点が多くあるのに、
A国の問題点だけ指摘すると不自然になってしまいます。
やはり、A国、B国、C国の長所・短所を公平に論じていくべきでしょう。
世の中には、学者や評論家の著作や言論を詳細に分析している人たちがいます。
そういうわけで、偏りのない、均等な言論がよいと思います。